ヨハネによる福音書 1章1~18節
高松教会 村上貴志 牧師
ヨハネによる福音書が、最初に伝える言葉。
「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、始めに神と共にあった。
万物は言によって成った。成ったもので、言によらずになったものは何一つなかった。」
ヨハネによる福音書では、イエスさまの歩みを最初に伝える事は、有りません。
伝えたいことなのに。
不思議であります。
聖書に記された信仰を知らない人たちに対して、
「私の救われた、この喜び・信仰を伝えたい」との大きな喜び。私たちは共感できるのですが、イエス・キリストの父なる神さまを知らない人たちにとっては、何の事かがわかりません。神さまの愛を知らない人たちにとっては、「騒がしいドラや、やかましいシンバルの音」と同じように聞こえることでしょう。
そのような人たちに、まず、二つの事を伝えます。
一つ目は、「初めに神さまが、全ての物をお造りになった事を。私たちが、歩んでいる全ての秩序も造られた。神さまが、思いを込めて、愛を注がれて造って下さった。それは、神さまの言によって、地上に現れた。その事は、神さまの御意志である。神さまが、全てをお造りになられたので、関わりの無いと思っている人も、聖書の神さまを知らないと思っている人にも、知ってもらいたい。あなたは、知るにふさわしい人です。これから語られる、救いの業に入れられる権利を持つ人なのです。あなたは、既に神さまの愛の内に入れられています。」と言う事。
二つ目、そのことを、最初に神さまが言で語られたように、私たちも言葉であなたたちに伝えていくと言う事。「救いに与った人たちには、霊の導きが与えられますが、救いに招かれている人たちには、『招かれている事を伝えるために』、最初に神さまが全てをお造りになられたように、言葉を持って伝えていきましょう。」と、語るのです。