ルカによる福音書 8章4~15節
隅野 瞳 牧師(香川教会)
主イエスは種を蒔く人のたとえを話され、求める弟子たちにだけ、
これが神の国について語られたことだと説き明かされました。
主イエスを救い主と信じる者たちが神によって集められ、
一つとなって主を礼拝し、愛し合いながら主に仕える。
この教会の姿の中に、神の国、恵みのご支配があります。
その神の国(救い)に私たちを導くのが神の言葉ですが、信仰の実を結ぶまでには多くの妨害があります。
御言葉を聞いても受け入れないなら、悪魔が御言葉を奪い去ります。
喜んで御言葉を受け入れても、試練の時に救いの恵みを忘れ、信仰を捨ててしまうこともあります。
しかし上に伸びられない試練の時は、下に根を張り深いところにある神の恵みをいただくために、
神が備えてくださった機会なのです。
また、御言葉によって成長する事ができても、世の誘惑に覆われてしまうことがあります。
御言葉をもってサタンに勝利された主により頼みましょう。
良い土地とはこれら三つの試練の中で、主に自らを委ねて手入れしていただいた信仰です。
御言葉を聞き、守り、忍耐する力は私たちにはありません。
けれども、道端も石地も茨の地も皆良い土地になります。
主ご自身が忍耐をもって、私たちを手入れして下さるからです。
(ルカ13:6~9)良い土地だけを選ぶのではなく、主が全てに種を蒔いてくださったから今の私があります。
なんと大きな恵みでしょう。
実を結ぶのは自分の喜びのためだけではありません。
それを食べた人が喜ぶため、新しい種ができて次の命につながるためです。
御言葉を受け入れ救われた私たちは、今度は御言葉を伝えます。
種に命があり、成長させてくださるのは神ですから、私たちに力がなくても心配ありません。
私たちの愛する方も神の国に生きる者となるように、祈りつつ御言葉を蒔くお手伝いをさせていただきましょう。