ルカによる福音書5章1-11節
高松教会 村上貴志
「あなたは、人間をとる漁師になる」イエスさまは、最初の弟子となるシモン・ヤコブ・ヨハネたちに語りかけました。彼らは、ガリラヤの漁師でありました。彼らを伝道者にすべくイエスさまは、声を掛けられました。イエスさまは、沢山の人たちからの要望(それは、病を癒して欲しい等の個人的な幸せの追求)を聞くのではなく、「その幸せが・祝福が、どこから与えられているのか?神さまから」を、知らせるために、人々に「聞くように」求めました。るために、少し沖に舟を出してもらいました。
神の御言葉に立ち返るよう求めたのです。「主が共に居て下さっている」魂の平安を取り戻すために。
一歩離れて語る事で、人々の思いを落ち着かせ福音の種を蒔かれたのです。これが、イエスさまの伝道方法でした。魂の救い・永遠の命に繋げるために。
そして、この事を、伝道者として召しだす漁師たちに、イエスさまは、気づかせようとされます。
「漁」を譬として。ペトロたちには経験と知識が有りました。しかし、それは、役には立たなかった。
神さまからの恵みは、…。経験や知識で得られる物では無かった。主よりの恵みで有りました。
ペトロたちは、「魚が取れなかったのでは無い。与えて下さる神さまを、信じていなかった」のです。
自らの不信仰を罪深さを告白し、舟を捨て、今までの経験と知識を捨てて、イエスさまに従います。
経験(律法)や知識(歴史)を捨てて。「神さまは、いつも、共におられます。神の国は、近づいた。悔い改めて福音を信ぜよ」あの洗礼者ヨハネの言葉のように、「神さまが、今ここにおられる。あなたと共におられる事」を、告げるように教えられたのです。 従わせようとするのではなく、喜びを伝える。
私たちは、イエスさまに出会った喜び。神さまと繋がれた喜びを、ただ、素直に伝えるだけなのです。