ルカによる福音書2章1-20節
高松教会 村上貴志
①「神さまに近い」と言いながら、心の隙より、「神さまから離れている人」(先の人)と②「神さまから離れている生活をしている」けれど、「神さまを、心から求める人」(後の人)
神さまは、どちらを見られているのでしょう?
「遠くの親戚より、近くの他人?」
「後の者・先の者」という事からすると、福音書には、二つの譬が記されております。マタイ20章の「ぶどう園の労働者のたとえ」とマルコ10章の「金持ちの男」マルコは、「先の者」の先鋭的なイメージです。マタイは、「困り切った後の者」に、先に平安を与えて下さる神さまの思いです。
クリスマスにお生まれになられた、イエスさまは、どのようなお方となられたのでしょうか?
ルカによる福音書によって、イエスさまの公生涯の初めの部分を読んでみます。ルカ5章。最初に、ペトロたち漁師4人を弟子とされました。そして、「重い皮膚病を患っている人」を癒やされました。病故に、接触が禁じられた人・礼拝にも集う事の出来ない人。この人たちを、イエスさまは、まず、癒され、神さまの前に導かれたのです。
「中風の人をいやす」神さまから離れた罪のために、このような肢体不自由になったと思われていた人の罪を赦されました。神さまの元に招いたのです。
そして、「レビを弟子にする」徴税人は、十戒に違反する不正な人。このような人たちを弟子にされた。
人々は、「神さまに近づこうとする人は、罪人と関わるべきではない」と言う。
しかし、「医者を必要とするのは、健康な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである。」(31・32)
イエスさまは、神さまから離れている人と言われている人たちを招かれるために、この地上に来られたのです。