マタイによる福音書5章43-48節
高松教会 村上貴志
最近SNSで こんな投稿を見ました。「ピュア系最強!」大学時代。福祉関係のボランティアをしていた青年が、ある会社に入社しました。先輩方一人一人に挨拶をして回ったそうです。そしてある部署で、 青年は、ある方の所で挨拶をしました。すると、反応が無い。周りの社員さんは、その方は、とても意地悪な人で挨拶を返す事など無く、わざと無視をしている事を知っています。しかし、新入社員は、知りません。青年は、過去の福祉ボランティア経験を通し、「あっ!この人は、障害者雇用枠で入られた聴覚不自由な方だ」と、勝手に誤解して、その方の肩を後ろからトントンと叩き、「わたしは、…」と手話で挨拶をし始めたそうです。世の中には、このような意地悪する人がいるのに、彼はピュアに反応した。
皆さんの反応はどうでしょう?①青年は、世の垢にまみれずに(黙示録にでてくる)白い衣を、着たような人だなぁ。②今度、真似してみよう。意地悪された人に仕返ししてみよう。
私は、ちょっと、後の方「真似してみよう」が、心の中に浮かびました。世の垢にまみれてますね。 目には、目を。歯には歯を!【43節】これが、ある種、当たり前の行動なのかもしれません。イエスさまを知らなければ、…。イエスさまは、【44節】と、お教えになられました。
「何故?!どうして?理不尽!」と、思います。
イエスさまは、続けられます。【45節】父なる神さまは、「悪人にも、等しく恵みを与えられる。」
冒頭の青年の様に、「無視する者も、敵ではなく。良いように解釈して受け入れていく」
「ピュア!白い衣を纏ったままの姿で」主の十字架を前にいて、悔い改め・立ち返ったあの日のように、隣り人を見つめたい・愛したいと思うのです。