高松教会 村上貴志
ネヘミヤ記7章1~7節
ネヘミヤの願い。神さまに願い、王を通して与えられた願い。エルサレムの平安。人々が、戦火より復興し、捕囚から帰還し、元の暮らしを取り戻す。
城壁ができて、門が取り付けられた事によって、万事OKだったのでしょうか?ネヘミヤは、城壁の完成によって人々が安心をして、油断し無いように人々を促しました。これは、とても、難しい事です。
なぜならば、この城壁は、神さまが造って下さった事をみんなが知っている。神の手によって完成した。それならば、守りは、完璧のはず。安心しきる。 「油断するな」と言われても、「神さまだよ、完成されたのは?神さまの御業を信頼しないの?」
信仰的な返答にも思えます。しかし、その思いが続くならば、だんだん、神さまの事を忘れてしまいます。ネヘミヤの「油断するな!」は、この事!
大変な時は、「神さま」喉元過ぎれば、「熱さ・神さま」忘れる。これが、世の・罪の、誘いです。
ネヘミヤの号令は空回り。人の声は、届かない。
神さまは、心に語りかけます。「神の行った御業を、民全体で確認しなさい」と。貴族と役人と共に、家族毎にどのような職業の人がいるかを調べ始めます。
すると、ネヘミヤは、古い記録を見つけ出します。最初にエルサレムへ帰還した人たちのリストです。そこには、代表的な、職業固有の名前が記されておりました。祭司・レビ人・詠唱者・門衛・神殿の使用人・王宮の使用人。職人ではなく、礼拝とそれを守る人たちの集団。神さまと共に在る人たち。
イエスさまが、ルカによる福音書12章で教えられた「思い悩むな」というお言葉。25・26・29節。マルタに語られた言葉。10:41。思い悩んで、世の思い・罪の世界の虜になるのではなく、「いつも、神さまが共にいてくださる」そう思える「神さまの声に、耳を傾ける歩み」を、私たちにも、勧めているのです。