使徒言行録 27:1-8 高松教会 村上貴志 パウロは、「神さまの御用」のために、働きます。 宣教の道。全ての人に救いの出来事を伝えるための「主の道・いのちの道」だと伝えるのです。 この御業。伝えようとする者の希望としては、「順風満帆で、有って欲しい。」障害や困難があるから、諦めるわけではないのですが、できたら、スムーズに行ってほしいと思うのです。「神さまの御加護があれば」そう思うのです。 パウロの歩み。皇帝直属(近衛)部隊が、警護についてくれた。皇帝に会う未来。希望のしるしです。 裁判の為とはいえ、パウロは、「キリストを伝える使命に燃えていた」灯は、付けられたのです。世を照らす光が、イスラエルから、ローマ・世界へ広げられたのです。このミッション・主の御用は、動き出したと伝えるのです。 船は、シドンに着きます。ローマへの一直線では有りませんでした。しかし、ここにも、御業の展開・広がりが有りました。「友人たち・キリスト者たち」との再開・交わりが与えられます。ここに、備えがあったのです。ローマで伝えるための力が。祈られて、送り出されるのです。回り道したような感じでしたが、必要な事だったのです。 必要な事を、備え・蓄えながら、時に、待ちながら、一歩一歩進んでいくのです。 しかし、又、風によって行く手が変えられる。 ラサヤの町に近い「良い港(年老いたプリニウス帝の愛した街)」へ。皇帝への上訴。パウロは、伝道するつもりでした。キリストを伝えるつもりでした。 神さまは、この寄り道で、皇帝に伝えるための導きを与えられたのです。 目的の途中。まだ、何もわからない・見えない状況ですが、「良い港」相応しい道を歩んでいると、希望を持つ者には、確信を与えてくださるのです。
2020
09Aug