使徒言行録 16章1-15節
高松教会 村上貴志
パウロとバルナバ。
福音の広がりを確認するための旅。
同行させる弟子を巡って、対立します。
しかし、異なる道を進む事によって二倍の収穫を得るように導かれたのです。
パウロは、教会訪問に共に歩む相応しい人を必要としておりました。
すると、その地教会に、テモテと言う評判の良い青年がおりました。「
評判が良い?」神さまに、身体も心をも、整えられていたのです。
そのようなテモテを、召しだします。
伝道の旅に必要としたのです。
パウロは「割礼と律法の遵守に激しく反対してました」が、テモテに割礼を受けさせます。
言っている事と、やる事が異なっているように思えます。
テモテは、母がユダヤ人でしたので、ユダヤ法においては、ユダヤ人でした。
しかし、見た目は、異なる点(ハーフ・ダブル)が有ったのかも知れません。
ユダヤ人の共同体に聞いてもらうために、割礼と言うしるしを求めました。
聞いてもらえないなら、無益な時間だからです。伝道するために。
パウロの行動。
相応しかったのか?
矛盾は無いのか?
疑問に思われます。
しかし、パウロは、永遠の大祭司であるイエスさまの歩みを参考にします。
【マタイ3章】イエスさまは、洗礼者ヨハネから、水で洗礼を受けます。
ヨハネは、イエスさまの申し出を思いとどまらせようとしました。
ヨハネは、イエスさまが神の御子で在る事に、気づいていたのです。
清めてもらうのは、ヨハネ自身。
しかし、「今は、止めないでほしい。正しい事をすべて行うのは、我々にふさわしいことです。」
結果が明らかであったとしても、イエスさまの救いの御業は、必ず現れると信じていても、プロセスも大事なのです。
人々が、信じるために。
そのために伝えるのだから。
パウロは、聞いてもらえるように最善を尽くしたのです。