サムエル記上1章1~20節
高松教会 村上貴志
今日は、花の日・母の日のCS合同礼拝です。
エルカナには、ハンナとペニナという妻がおりました。
ハンナには子が無く、ペニナには男子が与えられていました。
一家は、年に一度、主に感謝し、祭儀と礼拝を捧げ、感謝の食事をとりました。
沢山の子に囲まれたペニナ。
一人で食事をするハンナ。
夫エルカナは、悲しむハンナに慰めの言葉を掛けました。
夫の優しい言葉。
しかし、現実は変わることは有りませんでした。
周りからの思いが彼女を傷つけました。
ハンナは、とても悲しみ、涙を流しながら、神さまに、熱心にお祈りを捧げました。
「神さま、私のような小さな者を忘れないでください。私の事を思い出して、男の子を与えて下さい。もし、与えて下さったなら、神さまの御用をする人にします。」
びっくりするような祈りです。
願ったその子どもを、「小さい頃に、神殿に仕える者にさせます。」と誓ったのです。
「一番可愛い盛りの子どもと離れて、神さまの御用のためにお献げします。」
そういうのです。
母としてどれ程辛い思いでしょうか。
でも、それを願ったのです。
祭司のエリは、この熱心な祈りを聞き、共に支えます。
「神さまは、必ず、あなたの願いを叶えて下さいます」ハンナは、とても安心しました。
もう、悲しい顔をせずに、希望を持って歩んだのです。
エルカナは、神さまに全てを御委ねしたハンナの表情の違いに気づきます。
平安が与えられた二人の間には、待ち望んだ男の子が与えられました。
神さまを信じる人たちは、神さまから与えていただいた命を、神さまの御用のために用いるのです。
一人一人の祈りと讃美の歩みが、喜びと平安となり、神さまの御栄光を現すのです。
そして、ここに共にいるCSのお友だちも、これからきっとイエスさまと共にあり、神さまの国を作る人として成長していく事でしょう。