使徒言行録2章1~13節
高松教会 村上貴志
今日の礼拝は、ペンテコステの礼拝です。
元々は、イスラエルの3大祭りの内の第二の祭りです。
イスラエルにおいては、シナイにおいて十戒の与えられた記念日として、出エジプト記19章20章を朗読し、子供たちが、堅信礼を迎える日。
神さまからの約束に仕えることを誓う信仰告白を行う儀式の日でもありました。
また、ルツ記が朗読され、「異邦人が信仰をもってイスラエルとなる事。血では無く、思いによって神の民とされた事。」
イスラエルの宗教の確立を祝う日でも有りました。大いなる賑わいです。
そのような時に、イエスさまの弟子たちは、一つの家に集まっていました。
主の十字架の後、散り散りに逃げた男たちが、集まっていたのです。
イエスさまは、おびえる弟子たちを強め、その信仰を高らかに人々の前で告白させた。
主の蒔かれた信仰の種が豊かに成長させられて、実りの時を持ち、それを、収穫した。
その収穫した種は、異邦人への伝道、新しいイスラエル・神の民の形成のために用いられようとされた。
ペンテコステの祭りの意義の通りに。それは、神さまの約束でもあります。
弟子たちは、世界中の言葉で、イエス・キリストによる救いの福音を、宣べ伝え始めたのです。
神さまの栄光が、世に広がって行ったのです。この事は、教会の誕生であり、教会はその使命を示されたのです。
しかし、この時、彼らは、豊かに成長したはずなのに、実をつけていなかった。不思議であります。
イエスさまは、その事を御存知でした。
ですから、無力となる弟子たちに、一つの約束をされました。
「あなたがたは間もなく聖霊によるバプテスマを授けられる」
聖霊は、キリストなるイエスさまが、神さまに願って私たちに送って下さる、(ルカ24:49)導きの力です。
「父・子・御霊」全てが関わって、伝える者を励まし、支えて下さったのです。