ヨハネによる福音書 1章35~51節
高松教会 村上貴志 牧師
洗礼者ヨハネの弟子のアンデレともう一人。
シュラッターなどの聖書学者は、このもう一人を、福音書を記し迫害の中の教会を指導したイエスさまの最も愛した弟子ヨハネだと考えています。この二人は、洗礼者ヨハネの弟子でした。二人は、「神さまとの交わり。神さまからの使命を持たれた方。地上にいる私たちとあらゆる面で異なるお方。」と言うような意味での「神の小羊」という言葉を聞きました。
しかし、師であり尊敬する洗礼者ヨハネから聞いたからと言って、従えるかどうかは、別のことです。
先生を離れることは、難しい事だと思うのです。
しかし、二人はイエスさまに従いました。御言葉から、祈りの中からイエスさまの事を知った人は、人の思いを越えて従う者とされるのです。
一人は、教会に大いなる迫害が襲ってきても、教会を守り続けた、励まし続けた弟子のヨハネ。教会を残していく者が、召し集められました。
もう一人は、アンデレ。彼は、導く人・誘う人でありました。いろいろな人をイエスさまの元に連れてきました。ペトロ・ナタナエル。後の教会の礎となる人を誘ってきました。アンデレの同郷のフィリポも、イエスさまに従いました。
最初の弟子たち。従う者。教会の始まりでした。
「大きな働きを成していない」と、言われながらもアンデレの働きが(=「招く」という働き)が如何に大きなものかを最初に語っているのです。教会の指導者であるペトロや、ヨハネや、ヤコブに並ぶ働きこそが、「招く」働きなのです。
教会で、どのような奉仕が出来るであろうか? 周りの方を見て、いつもそう思う私に、「招く」ことの大きさを主は教えて下さいました。
この喜びを、私も伝えて行きたいと思うのです。