ヨハネの手紙 Ⅰ 4章1~21節
高松教会 村上貴志
収穫感謝。礼拝堂の前には、献げられた沢山の収穫物があります。神さまより豊かな物をいただいております。でも、私たちは、満たされているけれど、…。世界中には、お腹を空かしている人が何億人もいるのです。持つ者と、持たない者との違い。神さま、どうしてでしょうか?それを思うと、私たちは、「みんなを、豊かにしてあげて下さい」そう願うのです。その願い・祈り。大切な事を、幾つも含んでいます。「そのように、小さな人たちを思って、祈れることは、幸いです。」その人たちは、憐れみを受けている事を知っている、感じているからです。
また、「飢えている人」その人たち。何か悪い事をして罰を受けているのではありません。私たち全てが、本当は何も持たない者なのです。この恵みは、全て、神さまからいただいている物なのです。「みんなを、…」このお祈りは、「神さま、私たちをお恵み下さり感謝しています。」という祈りにもなるのです。私たちは、「神さまに繋がる事によって、神さまからの大きな愛をいただき、その愛の内に留まっている」のです。そして、その繋がりの一番大切な所には、もっともっと、大切な神さまから頂いたものがあります。神さまと私たちを、繋いでくださる・執り成してくださる、救い主のイエスさまです。それは、神さまから出た、私たちに向けられた一方的な愛によって与えられたのです。私たちは、神さまより与えられた御霊の導きによって知るのです。
「みんなを、…」この祈り。その祈りは、物資的に満たされる事では無く、「神さまと繋がる事が出来ますように。全ての人が、イエスさまによって、贖われている事に、気が付きますように。神さまの大きな愛。イエスさまの十字架の業。救いの成就に与る事ができますように。」このような、「愛を知った、愛に満ちた大切な祈り」となるのです。