アドベント第三週
イザヤ書35章1~10節
高松教会 村上貴志
アドベントの三週目、神さまからの導きを感じる備えの時を、一人一人が持つ期間です。
アドベントカレンダーの聖書日課に導かれて、きっと、それぞれに相応しい御言葉が、与えられることでしょう。
イザヤの時代、人々の心は、非常に疲弊していました。
働いても働いても、豊かにならない。蓄えようと励むと、戦争や天候不順が襲ってくる。
国を治める者が、乱れている。
イスラエルの神さまを、ないがしろにしている故に、祝福と恵みが失われ、窮乏の中に置かれている。
その様な人々に、「神さまの所に戻って来るように」とのメッセージが与えられたのです。
神さまの国へ立ち返る事こそ、「人の栄光は、回復される。祝福と喜びに満たされる。」そう伝えているのです。
栄光は、回復された。
神さまの導きが与えられ、人々は、神の国に招かれている。
全てを失い、渇いた何も手にすることのできないような状況にある人たちよ。
「神さまの祝福が、与えられました。」約束されると言う事は、必ず、実現することであります。
恵みと祝福は、回復されるのです。悲しみを捨て去り、希望に満ちあふれる時が来た。
「必ず」喜ぶ以外の表現方法は、無いと言うのです。
しかし、その状況は、人の努力で収まらない事でした。
それを、神さまが、その御子を通して民に与えてくださる。
これこそが、神さまの約束された事であり、あらゆる所を強くして、雄々しく恐れずに歩ませてくださる力なのです。
祝福の約束を信じる神さまの民は、イエスさまがお生まれになるずっとずっと以前から、待ち望み続けました。
そして、その喜びの時が地上に訪れた事を知っている私たちは、更に、大きな讃美と祈りを献げたいと思うのです。